流動式混合機型複合化機
特徴
- 当装置の処理により、単純な混合・分散から複合化、表面改質、コーティングなどの高度な粒子設計まで様々な処理が可能です。
- 粒子の表面に他の粒子を取り込みながら複合粒子を形成し、高効率の複合化やコーディング、 球形化を実現できます。
- 非常にシンプルな構造で作業性に優れ、洗浄などのメンテナンスも簡単に行えます。
スケールアップ(大型化)が容易に行えます。
原理
COMPOSI装置はタンク内部に高速回転する特殊インペラと固定された衝突板を備えています。タンク内に投入された処理物(粉体)は、特殊インペラの回転により流動化し上下方向に対流します。
特殊インペラ付近の圧密状態の処理物にインペラによる強力なせん断作用を加えることで混合・分散が進むとともに粉体粒子の表面が活性化(メカノケミカル効果)され、同時にミクロ的にはタンク壁面と特殊インペラ間で個々の粒子に回転運動が起こり、転動造粒作用により粒子の表面に他の粒子を取り込みながら複合粒子を形成し、高効率の複合化やコーティング、球形化を実現します。
処理例 1:PMMA粒子と二酸化チタン粒子の複合化(原料はPMMA粒子と二酸化チタン粒子のプレミックス)
処理例 2:ナイロン粒子と二酸化チタン粒子の複合化
処理例 3:黒鉛の球形化(電池負極材)
機械的エネルギーを加えることでメカノケミカル反応を起こすと共に転動造粒作用により鱗片状の黒鉛を球形化しています。転動造粒は微粉を取り込みながら球形化するため微粉の発生を抑制する効果があります。
処理例 4:カラートナー外添処理(外添+球形化)
粉砕法や重合法により製造されたトナーの流動性などの特性を向上させるため、トナーの表面にシリカや二酸化チタンなどの外添剤をコーティングします。トナーの外添処理は一般的にミキサが広く仕様されていますが、付着しにくい外添剤でも本装置を使用することで短時間で強固にコーティングすることができます。
用途
二次電池材料、電子材料、磁性材料、化粧品、医薬品、食品、トナー、セラミックス、触媒。
仕様例
項目/型式 | 全容量 | モータ | 寸法LxWxH | 製品重量 |
---|---|---|---|---|
L | kW | mm | kg | |
MP5 | 1.6 | 2.2 | 615x450x815 | 60 |
CP10 | 16.0 | 15 | 1200x640x1100 | 400 |
CP60 | 63.0 | 75 | 2000x840x1700 | 800 |
CP130 | 130.0 | 150 | 2300x1000x2200 | 2700 |
CP230 | 230.0 | 315 | 3000x1200x2500 | 5000 |